どれだけ時間に追われていても、ホッとひと息つけるのがティータイムの醍醐味。そんな特別な時間に、いつもより特別なグラスを用意して、目の前の小さな空間だけでも美しくしつらえれば、お茶の魅力をもっと味わえます。ちょっとした工夫で新鮮に映るコーディネート術があれば、日々のお茶の時間も新鮮に。ここでは、冷茶を一層楽しめる世界観の作り方をご紹介します。
01
光のまたたきをグラスに宿して


さわやかなイエローグリーンが美しい煎茶には、光をたくみに操るコーディネートがおすすめ。クラック模様の涼やかな光の色彩を放つ愛らしいグラスに、やさしい煎茶の色合いが映えます。プレースマットには、着物や帯の金糸や銀糸が用いられた繊細な輝きを取り入れて。グラスを手に取って光にかざせば、陰影のある優雅な光の世界を味わうこともできます。
02
モダンジャパニーズを堪能して


日本の伝統美のみでコーディネートすると、テーブルは渋い印象になってしまうもの。ちょっとした工夫を用いて、受け継がれる伝統技術を現代の暮らしに融合させてみては? 例えば、繊細な水泡を閉じ込めた都会的なカクテルグラスを、ほうじ茶の入れ物として活用するのも手段。伝統模様の麻の葉のトレイが、シャープな印象のカクテルグラスによりモダンに仕上がります。そこに水滴を数適こぼせば、日本の庭園を模すような印象にも。伝統的な南部鉄器の急須は、白色を選ぶことで軽やかな表情を描きます。
03
フラワーベースと可憐な花の世界


ローズヒップの甘酸っぱい香りとさわやかな煎茶のマリアージュが楽しめるフレーバーコレクションの「フルーツ&フローラル煎茶」。注いだお湯の中で花びらが美しく舞う姿を楽しめます。アンティークのインク瓶から職人の技が光るものまでさまざまなフラワーベースを並べ、そこに鮮やかな花を飾るだけで特別な世界に。白磁のグラスに薔薇の花びらを浮かべて、花に囲まれたロマンチックなひとときをどうぞ。